前橋の自動運転バスに乗ってみた
2020年1月11日から3月1日まで、けやきウォーク前橋(ショッピングモール)~前橋駅~中央前橋駅のシャトルバスで自動運転実証実験が行われているので乗ってみた。最近はいろいろな所(場所や企業など)で自動運転の実験が行われているが、通常の路線バスで営業運転する(運賃を払えば誰でも乗れる)自動運転バスは珍しい。
使用する車両は2ドアタイプのポンチョ。カメラやセンサーなどがたくさん付いている所が普通と違う。
屋根上、前面上部、側面にカメラが付いている。よく見るとフロントガラスの内側にもカメラが見える。
前面下部にはPioneerのロゴが付いたセンサーらしきものが付いている。
側面には実験車両であることや自動運転をしていることが表記されている。
後方にもカメラやセンサーがある。また、自動運転のため低速走行であることを表記している。
車内は一見普通だが、いろいろな装備が追加されている。
運転席横のスペースには機器箱が設置されている。また、運転台にはタッチパネルモニターが付いている。(このタッチパネルで自動運転開始などの操作を行う。)
座席の上にも機器箱が設置されていた。
車内放送(案内)を行うロボットと情報モニター。モニターには実験に参加している団体や企業が表示されている。走行中は停車するバス停などの表示になる。
まず運転手による手動運転で発車した。けやきウォーク前橋の敷地内(駐車場)や駅前のロータリーでは手動運転を行っている。公道に出るとタッチパネルの操作により自動運転が開始された。手動運転から自動運転に切り替わる際は一時停止する感じ。
あくまでも実験段階であり安全面を重視しているため、自動運転中は低速。多分、最高でも20km/hぐらいだと思う。また、交差点を曲がるときは、ものすごく慎重。ゆっくりと何度も安全を確認するかのように進む。車線変更は一気に移る感じではなく、徐々に横へ移動していく感じ。あと、直進するときもハンドルが小刻みに動いている。多少ふらついた走行になることもあった。
安全上問題がある場合は、運転手が介入(運転操作を行う)ことで自動運転から手動運転に切り替わるようだ。途中何回か、手動運転を行っていた。交差点を右折するときに急に運転手が手動運転を始めたときがあったが、もしかしたら対向の直進車が接近していたので回避したのかもしれない。
自動運転中は安全のため、いつでもハンドルを握れるように構えている。疲れそう。
中央前橋駅前に停車する自動運転バス。
整理券発行機やカードリーダーと共に設置されていたメンテナンス中の機器。下に光学リーダーらしきものが見える。マイナンバーカードを利用した乗車管理システムなどの実験も行う予定らしいので、マイナンバーカードを読み取らせる機器かもしれない。
乗車してみて、人の運転のようなスムーズさはまだ先だと感じた。でも、運転手不足が懸念される今後も路線バスを維持するには自動運転が必要になるだろう。少しずつでも進化していって欲しい。
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